茜ちゃん第2弾!


4月の撮影以来3ヶ月振りの、茜ちゃんとなった。
その一週間前がまなちゃんとの記念すべき20回目の『素顔のままで』撮影だったので、2週連続となるが、こう言うのは私にとっては非常に珍しいことである。
前回の撮影分の処理がすべて終わっていない状況で次の撮影を行なうのが苦手な私としては正直言ってこのスケジュールは辛い部分もあった。
できればもう一週遅ければ・・・という思いがなかったわけでもない。それに加えて台風である。
まなちゃんとの撮影であれば、天気予報と睨めっこになるのだが、今回はどうでもイイって感じ。
それは決して、茜ちゃんの撮影がどうでもいいのではなく、撮影会の場合は私が撮影スケジュールを決めるわけでもないので、どうなっても流れに任せるしかないのだから、変に私が気にしても仕方がないことだ。
そういう部分が撮影会の気楽さって所だが、つい主催者サイドに立ってロケーションなどを考えてしまう自分がいるのだが・・・

さて、今回の茜ちゃんであるが、朝の挨拶の第一声は「おはようございます、相馬茜3号です!」からはじまった。それは、台風が反れて関西には影響がなく、いい天気で撮影ができそうだったのだが、その台風が3号であったのだ。まぁ言ってみれば台風を押しのけて茜高気圧の神戸上陸ってことだな。
前回は午前だけの参加で、午後はレフ係をしていた私だが、今回は朝から夕方まで通しで参加することにした。やはり撮らずに見てるだけっていうのは、精神的によくないし、この暑い中でレフ持ちなんぞやってられない。
目の前にいいモデルがいてカメラを持たないのは、この前の一回だけにしたかった。

今回は前回と違って、ロケーションも変わったわけで、午後からは私が推していた北公園で撮ると言うことであったので、これは参加するしかないと思ったわけだ。もう私のためにセッティングしてくれたようなものだ。ある意味私のホームグラウンドでもあるし、太陽の位置はメリケンパークより断然こっちの方がいいのだ。

まぁ、それは上がりを見てもらえれば、参加者の人達も納得だと思うが、私としてはイマイチ納得できていないのである。
はっきり言わせてもらえば、レフの使い方であるが、太陽が降り注いでいれば白レフで、弱かったり曇っていれば銀レフだという認識を大多数の人が持っているということだ。
西日を反射した海をバックの撮影では、私だけが銀レフを使いたかったのだが、皆は白であると思い込んでいるので、妥協してしまった。茜ちゃんには銀を当てても大丈夫?って確認して快くOKをもらっていながら、銀を使うことにはかなりの反対の雰囲気が漂っていたのだ。
私持参のロールレフを持ち込んでいたことだし、あの時強引にここの撮り方は私に任せろと言い放てば良かったと今になって後悔している。

モデルが眩しい、眩しくないは、この際考える必要はないと思っている。素人モデルならまだしも、茜ちゃんクラスがそれぐらいで音を上げるはずがないし、眩しければ少しレフを離せばいいこと。
そんな手加減なんて、モデルに対しての優しさでもなんでもないのだ。銀レフが耐えられないようではモデルなんか止めてしまえばいい。当の茜ちゃんが「大丈夫ですよー!」ってことだったのだから強行してしまえばよかった。しっかりと理由を話せば分かってもらえただろうし。
結果は案の定、逆光でキラキラ輝く海は真っ白・・・
また、その逆もしかり。暗ければ銀レフだという思い込みも大きな間違いである。
銀レフは鏡に近いのだから、回りを写し込んでしまうということを完全に忘れている人がほとんどだ。回りが暗ければ、その暗さを反射するという単純な理論であって、案外白レフの方が明るく出来る場合が多いのである。

まぁ、難しいことはこの辺にして、今回は前回のように事前こそっと打合せをして、目線を外したカットを撮ろうとかの試みは行なっていない。このようなことは撮影会では中途半端に終わってしまう。
今回は、茜ちゃんが私に目線をくれた時には、出来るだけ多くのシャッターをリズム良く刻んで、茜ちゃんが、どこまでのバリエーションを見せてくれるかに賭けてみたのである。
そのためには、私自身のシャッターの切り方が非常に重要になってくるわけで、茜ちゃんが動いてピントが外れようが、お構いなしにいい顔をしてくれていればシャッターを切り続け、その流れの中でピントを補正していくようにしたのだ。こっちの勝手で、流れを止めないように心掛けたつもりだ。
ただ、途中でフィルムチェンジになってしまったことが何度かあったが、その旨は伝わるようにジェスチャーしたつもりである。そうでなければ茜ちゃんとしては、自分の表情が気に入らなかったの?ってことになる。私としては、巻き戻し音はもっとけたたましくてもいいと思っている。
今回の撮影のポイントとしては、茜ちゃんが他のカメラマンを相手にしている時から、フレーミングと露出を決めて、じっと待つ方法を多用した。そして私が向けたレンズに気がついてこっちを見た瞬間から勝負ははじまっていて、この無防備な一瞬も逃してはならない。

こう言う撮り方は、撮影会ではイエローカードぎりぎりの行為であるのは百も承知であるが、私がシャッターを切り続ける限り、茜ちゃんは私に向かって表情に変化をつけてくれる。
これが出来ないモデルも結構いて、シャッターを切り続けても同じ表情のままのモデルも多い。
また、どこまで引っ張るかが一番のキモであって、まなちゃんのように、目線を外して大きく動くところまで行って一気に1本撮れてしまうモデルもいれば、3シャッターが限界のモデルもいる。

それで、今回の茜ちゃんの場合は、撮影会であるという制約された条件の範囲で出来るだけシャッターを刻んでみたが、あまりやりすぎると他のカメラマンに迷惑なのは当然として、茜ちゃんにもJoeさんに撮られるのは疲れる・・・って思われてしまう。そこを気持ちよく表情を引き出してくれるというイメージを持たれるようにしなければいけないのである。
撮影会もエンディングが近づく頃には、私がシャッターを無闇に切っていないことが茜ちゃんも分かってくれてきたようで、微妙な目や口の表情を出してくれるようになってきた。
そういう撮り方をしていたので、今回は茜ちゃんだけで26本のプロビア100Fとダイナハイカラーを消費した。
また、今回はプロビア100Fの超微粒子フィルムのテストも兼ねているが、当然のことながら、ダイナハイカラーとは色合いが違うので、アップされた画像からも分かってもらえるはずだ。
ただ・・・、このRDPIIIはLS−2000との相性は悪いね。
なにはともあれ、撮影会という枠を取っ払った状態で、茜ちゃんを撮ってみたいと思わせるものが今回はあった。

撮影会と言えども、私は個人撮影と同じ感覚でいたいと思うわけで、今回の撮影会には茜ちゃんを含めて3人のモデルがいたが、他の二人に対して私から声を掛けることは一切しなかった。
過去撮影会に遊びに行った時に何度か会ってたりする二人なので、向こうから挨拶されたりもしたが、出来るだけ話を発展させることは避けた。それに関しては非常に失礼をしてしまったと思っているのだが、茜ちゃん意外はレンズを向けることもしなければ、話す事もしないと決めており、それは茜ちゃんにそういう姿を見せるためではなく、私自身の気の持ちようだと思ったからである。
他の二人も人気のあるモデルであったため、常にカメラマンが取り囲んでいる状態で、私としては気兼ねなく茜ちゃんに集中できたのである。

と言うことで、茜ちゃんとはいろいろ話をしたが、私は彼女の追っかけでもなければ、RQについてのいろんな情報や話題をもっているわけでは無い。
しかし、女の子の興味を持ちそうな話題のひとつやふたつは持っているわけで、写真の話もしなければ、写真のプレゼントを渡したわけでもない。
それと、今回感心したのは、後半の茜ちゃんの衣装だが、あのキャミは自分で手縫いしたってことで茜ちゃんの素顔を垣間見たような気がした。

今日はダイジェスト版ということであるが、『素顔のままで』第20弾のPart2のアップが終われば、今回の茜ちゃん第2弾の本アップを行なう予定だが、かなりの枚数をアップすることになりそうだ。こうなりゃ、茜ちゃんのコーナーを作らなければいけないかもしれない。

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