こんなヤツだが・・・


私ははっきり言って付き合いが悪いのである。
仲間同士で呑みに行くこともなければ、カラオケなんてもってのほかだ。
呑みに行かないって言うのには理由があって、それは呑んでも酔わないからで、楽しく陽気に酔って騒いだことが一度もないのである。
呑んでも酔わないので、周りの連中がどんどん変化していくのを醒めた目で見ているだけで、楽しくもなんともない。

だから、一度でいいから何もかも忘れた、酔っ払いになりたいものだ。
身体がでかいこともあるが、どうも体質的に強いみたいで、麻酔も効きにくいのである。
唯一呑みに行く相手は、私がポートレートを撮りだしたころにモデルをしてもらっていたMiwaって女性ただ一人である。彼女が私にとって最初の個人撮影の相手であり、Miwaがいてくれなかったら、今の私はない。
このMiwaの写真は、撮影雑記の第2話にアップしているが、撮影雑記では第一号の画像アップとなっている。

私は、一緒にいてよっぽど心地よい相手以外は受け付けない部分があり、一人でいる方が好きなのである。であるから、仕事に行き帰りでも誰かと一緒に電車に乗ったりするのも苦手なのだ。
だからと言って、無愛想なわけでもないが、気を使って相手をすることが無意味に思えるのだ。
そんな私であるが、べつに人間嫌いなわけでは無い。

こんな付き合いの悪さもあれば、人の好き嫌いもはっきりしている部分があるが、そんな私がマンツーマンの個人撮影を中心に、モデルの女の子との空気感を一番重要視した撮影をしているのだ。
自分の技術の向上や、写真としての完成度が上げることを考えた撮影にはあまり興味がない。
その目の前の女の子のことだけを考えていると言ってもいい。
まぁ、好き嫌いがはっきりしているだけに、気に入ってしまえばこうなってしまうのである。
だから、個人的に撮影を始めようと思っていた相手でも、一緒にやって行けないと感じた場合の行動は素早い。無駄な労力はお気に入りの相手に使いたいと思ってしまうのである。
だから、私は被写体として魅力的でろうがそうでなかろうが関係なく、関係を断ち切ってしまうこともあって、その瞬間からはもう無関係なのである。
最近もそういうことがあったので、ここの常連さんはお気付きのことと思うが、ダメなものは誰がなんと言おうとダメなのだ。

そんな私であるが、まなちゃんとの撮影はずっと継続していて、私を良く知る人はよっぽど気に入っているのであろうと思っていることだろう。
最初、モデルとして今まで出会ったことのないタイプであり、また撮影意欲の沸くモデルであったことがきっかけではあるが、それだけで私のパートナーとしてこれだけいい関係が続くわけはない。
来月になると、夏休みでこっちに遊びに来るまなちゃんであるが、今からどこに連れて行ってあげようかと色々考えるわけだ。その合間に少しずつでも撮影できればいいと思っていて、まなちゃんの足代わりになるつもりで、次回の『素顔のままで』第21弾の撮影ポイントは大体決めて入るが、まなちゃんの行きたい所を優先するつもりなので、どうなることやら。
しかし、まなちゃんが相手であればどこであれいい撮影が出来るリズムが作れそうな気がするのである。
先日の20弾でも、けっこう行き当たりばったりでロケーションを決めたが、逆に堅苦しくしてしまわない方が、最近はいいように思えてきており、二人のその時のテンションさえ保てれば上手く行くわけだ。

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