まなちゃんに感謝x2の301話


この撮影雑記も300話を突破してきたが、私自身も含めて誰がこんなことを予想しただろうか。
写真も3000枚を軽々と超えてきたが、ここまでやってこれたのも、まなちゃんのお陰であることは間違いない。

実際に私は「まなちゃんのポートレートでお馴染みの・・・」ってな具合に覚えられている部分もあるが、それも納得であり、表舞台で姿を世界中にさらされるのはモデルのまなちゃんであるし、そうやって印象に残る『素顔のままで』であるのは、嬉しいことである。

まなちゃんに出会って二人で撮影を続けてきたが、この2年は私にとってそれまでの数年間に比べて最高の経験を積ませてくれた。
時期的にもちょうど良く、ある程度基本的な撮影が出来るようになっていたから、後は実践でそれをもとに、いろいろと試みる最高の相手を授かったのである。

二人三脚ではじめた『素顔のままで』開始当初は、撮影前にプランを練って臨んでいたが、最近は簡単な方向性だけを伝えて、私もそれほど細かいことを事前に考えないことにしている。
それは、怠慢でそうなってしまったわけではなく、無駄とは言わないが、それより撮影中に感じたものを大事にする撮影をしたいからである。

カッコイイ撮影をしたければ、そんなファッションに身を包んで、それに応じたロケーションを選べば、まなちゃんはしっかりそれを分かってくれるし、私もそんなリードをした21弾の神戸編。
今回の22弾のように、黒いロングのワンピースであれば、少しアダルトちっくに流れて行くし、浴衣に着替えれば、昨夜アップしたがご覧の通りだ。

私がまなちゃんとの撮影を通して、色々と感覚的に覚えた撮影上のカンは,知らず知らずに私自身に染み込んでいたようで、他のモデルとの撮影でも自然にやれるようになっている。
また、こう撮ればこうなるってことが計算できるようになったことで、自信にも繋がり、それが茜ちゃんクラスのモデルであっても、気後れすることなくアプローチが出来るし、撮影経験の浅い素人モデルでも、気持ちよく撮られる雰囲気が作れるようになった。
それらはすべてまなちゃんとの撮影で得られた私の財産であることは疑いようもない事実だ。

こうやって、二人で撮影を続けていると、よく言う「モデルに撮らされる」って感じではやってられないので、私から何らかのアクションを起こして、その反応の変化を撮る場合が多いが、ついまなちゃんの感性に引き込まれて撮らされそうになることが多い。その時はその流れに乗っかりながら、私の中で描いたイメージを重ね合わせてシンクロさせて行くが、完全にまなちゃんが入ってしまっている場合は、私の撮影のリズムが心地いいからだと勝手に判断させてもらって、そのリズムを崩さないようにしている。

そんな撮影が存在するとは、まなちゃんに出会うまで実感が無かったのだが、未だ未知の世界であるカメラマンが多いはずだ。
しかし、一度こんな撮影が出来てしまうと、モデルがニッコリしてカメラマンがそれを撮るというような、撮影会のお決まりのパターンでは、消化不良どころか撮影自体がつまらないし、上がった写真からも、感じるものが乏しい。

しかし、まなちゃんとの撮影を続けてきたことで、それに近い感覚の撮影を他のモデルとの間でも出来てしまっているような気がするのだ。
それが撮影会であっても同じことで、茜ちゃんと私だけの時間と空間というものが作れたのも、そういうものの感覚を身体で覚えて、そんな雰囲気を作るきっかけ的なモノが分かっているからである。
それが、上手くはまれば、不慣れなモデルであっても、気持ちよく自然に力の抜けたモデルっぷりを見せてくれるし、茜ちゃんも撮影会であることを忘れるような表情をたくさん見せてくれる。

この秋から、Dee-Modelsたちの撮影も始まるし、なおちゃんのコンポジ撮影などもあるが、それらすべては、パートナーであるまなちゃんがいたから出来ているのだと思っている。
まなちゃんは、私の写真が自分以外のモデルで見れることは、嬉しいことだと言ってくれる。
少しは妬けよと言っているし、普段でもまなちゃんには伝えているが、ここで改めてまなちゃんに感謝しているし、これからも一緒にやって行こうねと伝えたい。

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