『素顔のままで』回想録−1
まなちゃんとの『素顔のままで』がはじまって2年が過ぎ、シリーズも22回を数えたが、それらの模様はそれぞれの撮影直後にで詳しく書いてきたが、ここで私の記憶が薄れる前に再度、簡単に紹介したいと思う。もちろん初期のものについてもはっきり記憶に残っているのである。
そして、何回かに分けてまなちゃんの輝きを永久に保存できたことを改めてなぞっていくつもりである。
第1弾 1998.8.29 大阪鶴見緑地公園
忘れもしない記念すべき第1弾であるが、昼過ぎまで別件で一緒にいて、日が暮れるまで時間があったので一度撮ってみようかってことで近くの鶴見緑地で撮影することになった。
その何日か前に、二人で撮影をして行こうと決まって、特に何も撮影プランがお互いにないままであり、『素顔のままで』のタイトルさえもない状態で、今思えばリハーサルのような音合わせのようなものであった。
であるから、レフも持たずに鶴見緑地を散歩しながらで、使ったフィルムもたったの3本である。
後に、まなちゃんはカット数が少なかったことで、私があまりノッていないのではないか?と思ったりしたらしい。
まなちゃんとしても、仕事以外でカメラの前に立つことは、初めてのことでプライベートと仕事の感覚的なギャップに戸惑いながらであった。
まったくの二人っきりで撮るのは初めてであったし、私もまなちゃんも手探りの状態であったが、私としては今までにモデルとして見せたことが無かった表情を、初めて見せてくれたことが喜びであり、この『素顔のままで』のタイトルにも繋がったわけで、これから上手くやっていけそうだと感じた第1弾であった。
その後、京橋のオシャレな店で夕食を食べたが、撮影後に美味いものを食べに行くパターンはこの時に出来上がったものである。
第2弾 1998.9.12 神戸六甲アイランド
Part1 Part2
この第2弾から本格的に始動した『素顔のままで』であるが、その時のテーマとしては「一緒に遊ぼう!」であった。前日にトイザラスにバスケットボールを買いに行ったものだ。印象的なのは、朝出会った時に、まなちゃんのアイディアで髪をサイドで束ねて見せてくれたのだが、これがなかなか似合っていたし、私が抱いていたイメージにピッタリだったのだ。その時にまなちゃんはヘアスタイルなどをいじるのが好きだと分かった。
服も原色のTシャツをリクエストしていたが、そのヘアスタイルと組み合わせてこの第2弾はロリロリバージョンと呼んでいる。
撮影に入ると、とにかく思いっきり笑ってもらおうと思っていたので、手を繋いでぐるぐる回ったり塀の上から引っ張り上げたりと、モデルとして表情を作ったりする暇もない状態にした。そして、いろいろなものを吹っ切ってこれからの二人の撮影のスタートにしたかったのである。
またこの時にスキンシップの大事さも実感したのだ。
この日は、『素顔のままで』も始まったばかりであったので、前半のロリロリバージョンだけではまなちゃんのイメージが崩れてしまいそうなので、言って見ればまなちゃんらしいスタイルでの撮影も後半に用意してみたが、助手席で着替えをしてしまうまなちゃんを見て、信頼されているのを嬉しく感じたものだ。
この秋初めて厚底のブーツを履いたまなちゃんであるが、いきなりずっこけたりしたが、撮影が始まると前半とは人が変わったようにしっとりとしたまなちゃんらしさをファインダーで見て、やっぱりまなちゃんはいいよなーって思ってしまったのである。