『素顔のままで』回想録−7
第12弾 1999.7.10 広島県 庄原 国営備北丘陵公園
再び、広島県北部に舞台を戻しての撮影となった。
この日は、三次の隣町にあたる庄原に新しく出来た国営備北丘陵公園に行くことにしたが、この場所は、事前にまなちゃんが遊びに行って、なかなかいい場所だったよと教えてくれたので、行くことにしたのである。
朝早く出たのはいいが、早く着き過ぎてしまって開門時間までかなりあったので、ちょっとクルマを走らせて、近くの牧場に行くことにした。
その牧場はまなちゃんが幼い頃に遠足で来たことがあるらしいが、なんとものんびりとしたいいところであり、ここにはまたゆっくり来ようと思ったのである。
季節柄、トウモロコシが育っていたのでその中に入ったり、広大な飼料畑をバックに撮影したりしたが、真っ直ぐに延々と伸びるポプラ並木を背景にして、インターネットビューカムで初めてまなちゃんの動画と声をご披露したのもこの回であった。
その時まなちゃんは「北海道デス!」なんて言っているが、写真の中でしか見れなかったまなちゃんが動画で見れたことで、予想通りの声だったなんて意見も頂いた。
そうそう、この撮影に入る直前に、まなちゃんはミス三次に選ばれていて、前髪をばっさり切られてしまっているのである。この日も3時過ぎにはミスの仕事があるとかで撮影は短めとなった。
さて、国営備北丘陵公園であるが、古い日本家屋なんかがあったりでいい所であるが、いかんせん広いのである。そこを暑い時期に機材を担いで歩き回るのは所詮無理であるから、ある程度ポイントを絞っての撮影となったが、川に入ってもらったりもしたが、この回からプロビアのISO1600を使っての撮影も始めて、これがまなちゃんは気にいってくれたようである。
第三者から評価されるのも確かに大事なことだけど、当事者であるモデルに喜ばれると、非常にやりやすいのである。
この日着てもらった大きなヒマワリの柄のワンピースは、かなり昔の服で本人はかなり恥ずかしがっていたが、どうしてどうして、短く切った前髪との相性も良く、とても似合っていたのである。
第13弾 1999.8.7 大阪 南港
夏休みになって、まなちゃんが大阪に遊びに来るということで、新大阪の高速バスターミナルに迎えに行ったのである。
広島からやってくるバスの着き場が分からなかったりしたが、向こうから歩いてくるまなちゃんを見て、いいオンナが来るな・・・なんて思ったていたら、日焼けした肌に黒いTシャツのまなちゃんであった。
そしてすぐに向かったのが南港のATCで、新しく出来たMAREというアウトレットの店に行き、次回の撮影用の服やプライベートの服などをいろいろ買ったが、買物が一段落したのが5時過ぎであり、その後近くのコンテナー置き場に行って少し撮ることにした。
たったの3本ではあったが、心残りも無く寿司でも夜を食べに南港を後にしたのである。
ハードなミスの仕事とリハーサルの合間に遊びに来ているまなちゃんであるから、撮影スケジュールを詰め込む気はさらさら無かったし、殺伐としたコンテナ置き場でまなちゃんは、しっかり私のイメージした通りに演じてくれたので、それだけで満足であったのだ。