第1回Dee−Light!撮影会


私が協力することになり、ここでも宣伝してきたDee-Light!の旗揚げとなる撮影会が14日に大阪の天王寺公園で行なわれた。
しかし、何ともタイミングが悪く、その14日は私事で午前中は完全に拘束されてしまう日であり、いきなりその日に重なってしまったのである。また、当初その日の午後は神戸に来ている茜ちゃんの顔を見に、他の撮影会に少し顔を出すつもりでいたのであったが、急遽予定の軌道修正となった。

ということで、私は午後から参加ということで、午前は一緒に撮影したこともある友人に任せることにした。彼なら大丈夫だと安心して遅刻させてもらったのである。
遅刻して午後からとは言いながら、モデル二人が早起きして作ってくれる弁当の時間にはぜひとも間に合わしたいと思っていた。
その日のモデルであるJUNちゃんと麻奈ちゃんが、苦労して作ってくれた弁当を食べ逃すわけにはいかないし、午後の撮影までの貴重なコミュニケーションタイムはどうしても欲しいと思っていた。
JUNちゃん&麻奈ちゃんとは、メールでのやり取りは何度かあったが、実際に会うのは当日が初めてであったので、いきなり撮影に入るのはいくら図々しい私でも避けたかったのである。
まぁ、一般の参加者であればそれでも構わないのであるが、そういう立場でもないので、出来るだけ仲良くなっておきたかった。
そう言う心配もなんのその、地下の駐車場から重い機材を担いで急ぎ足でたどり着いた状態で、いきなりお弁当をすすめられ動悸が治まらないまま食べだし、楽しいランチタイムの一時間はあっという間に過ぎて、撮影にもすんなりと入っていけた。

今回のモデルを務めてくれたJUNちゃんと麻奈ちゃんの第一印象を少し。
先ずはJUNちゃん。TVの「恋のから騒ぎ」に出ていたのは覚えていて顔も声もそのまんまであったし、最近の写真との違いも無くて「あっ!JUNちゃんだ。」って感じであった。それまで何度と無くメールなどでのやり取りが長く続いていたので、やっと会えたってところであろうか。キャラクターに関しては、から騒ぎでの印象よりずーっとおとなしいし、真面目って感じで好感度もさらに上昇ってところだ。

それから麻奈ちゃん。もうまなちゃん≠ニいう響き自体が私にとっては特別なのである。
最初にランチタイムの場所に行った時に、目の前に麻奈ちゃんが居たのだが、別にもう一人モデルを呼んでくれたのだと勘違いしてしまった。と言うのは、事前に何枚もの写真を見ていたのであるが、それから抱いていた印象とかなり開きがあったからである。もちろん、そのギャップはいい方にあったということだ。
ランチタイムの直後に「Joeさんて話しやすいですね」って言われたのだが、先ずはそう言う部分での相性っていうのは、すごく大事なのではないだろうか。
余談であるが、茜ちゃんにも初対面なのに話しやすいって印象を持ってもらえたし、かなりこれって重要なことかも。

このJUNちゃん&麻奈ちゃんとは、今後Dee-Light!の撮影会を運営していく上でも、いい関係を続けていきたいと思っている。

さて、肝心の撮影会であるが、不慣れな天王寺公園であることはそれほど気にもしてなかったのであるが、それはマンツーマンでその場の流れを重視した撮影をして来た私の大きな誤算であった。
複数のモデルとカメラマンのためのセッティングを限られた時間内でやろうとすると、かなり無理があるのだ。本来なら二つ先までのポイントは計算に入れて置かなければいけない部分であるのに、それが全く出来ないのだから大変である。
本来なら、撮影などしている暇はないんだろうが、撮影会でイイ写真を撮ってアップするのも大事な役目であるし、Dee-Light!のGalleryにも撮影会での写真をどんどんアップしていかなくては、意味がないので、撮影も頑張るのだ。
まぁ、こんなにいいモデルを目の前にして撮るなと言われてもそれは無理な注文というものだが。
それどころか、JUNちゃん&麻奈ちゃんと会った瞬間に、遅刻してきたことを後悔してしまったのだ。

撮影会のコンセプトとしては、モデルに撮らされる撮影会が多い中、一緒に手作りのランチを食べるなんてことからも分かるように、モデルと撮影会の客としての高くそびえ立つ垣根を取っ払った撮影が出来るようにしたいのである。
そんな雰囲気を漂わせるきっかけ作りのお手伝いをするというのが、私の役目だとは思っている。だからと言って、ふざけあうスナップしか撮れないのではなく、しっかりと作品撮りをしてもらいたいと思っているし、一見この両極端に位置しそうなモノが本当は同じベクトルに向かって進んでいるということも証明してやろうと思っている。

実際、和やかに進んでいるように見える撮影会でもその垣根は明らかにあるし、主催者サイドもそれを必要以上に気にしているように思えてならない。しかし、それはそんな垣根を作らなければならなくなってしまった他の要因があるからではなかろうか? しかし、それを直そうとするのではなく、規制の枠をはめ込むことで混乱を防ごうとしているように感じるのだ。規制やルールを厳しくするのは簡単なことなのである。

と、難しいことを書いてしまったが、カメラマンとしてポートレートを撮ろうと志せば、最終的には撮影会だけで終わってしまうのは淋しいものである。いずれは個人撮影が出来れば・・・と思っていることであろう。そんな方はいい加減な撮影会でお気に入りのモデルを追いかけていても、モデルに撮らされる撮影で満足して、もっと大事な何かに気付かないまま終わってしまう。それを少しずつでも発見して頂きたいと思っている。

いい加減な光の選び方やレフの当て方の中、望遠ズームだけで切り取って行く撮り方をそろそろ卒業しようと考えているのであれば、一度Dee-Light!の撮影会で、単レンズの機動力をフルに発揮させた撮影を体験してもらいたいと思う。
50mmレンズ1本持って来るだけで、これだけ楽しめるってことを、もっと多くの人に知ってもらいたいと思っている。

また、それに加えてモデルの女の子とのコミュニケーションがイイ撮影に繋がるわけで、ランチタイムもお茶会も、撮影と切り離すわけではなく、話をしながらちょっと撮ってみようかなんてこともアリだしこういう空気が次にも繋がる。だから、ここでも垣根は存在しないのである。
垣根が無いと言っても、親しき仲にもなんとやら・・・ってことで、これが分かっちゃいないと、個人撮影もなにもあったもんじゃないぞ。

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