もっと動け!
昨夜たまたま見た写真サイトのポートレートを見て、刺激を受けてしまった。こんな気分は久し振りである。多分今年になって初めてではなかろうか。
ちょっと最近撮影会がらみで、初心者の人やカメラマンと言うよりモデルのファンって言うだけの人たちのWEBなんかを見ることが多く、刺激を受ける感覚が無くなってしまっていただけに、新鮮であり、悔しくもあり、そしてこんな気分になれたことが嬉しくもあった。
そこのサイトで公開している写真は、サムネイルだけの羅列であったのだが、なかなか個性的であり、しっかり自分の表現方法を持っている人だと感じるに充分であった。
しかし、小さいサイズの写真であったから良かったのかも・・・?って感じがしないでも無く、ブレあり、極端な露出のオーバー/アンダーありで、でかいサイズであるとアラが目立ち過ぎる可能性があるのは、私自身の体験から想像はつく。しかし、逆にさらに刺激的かも?って期待もしてしまうだけに、画面いっぱいのサイズで見てみたいものだ。
ポートレートを見ている時は、自分が撮っている感覚でいることが多く、そうさせてくれないような写真は私にとって興味も刺激もまったく無いということだ。最近はそういうのが多すぎて、いささかつまらない思いをしていたのだ。
その点、昨夜の写真は、仮想カメラマンとなった自分が前後・左右・上下に動きだしていた。
そう、視線そのものがカメラになったような感じとでも言うべきか。見た瞬間それを写しているような感じで、細かいことを気にせずにシャッターを押している感覚だ。しかし、決していい加減には撮っていない。また、ズームで切り取っているのではなく、広角気味のレンズで動いて撮っている。シャキシャキといいリズムでモデルとカメラマンの動きがシンクロしているし、動体視力の良さを感じさせられた。
撮影会で望遠レンズばっかり使っている人には、こういうカメラマンのフットワークってのが無いに等しいので、そういう感覚をイメージトレーニングしてもらいたいもんだ。
ただ、こういう動きのある撮影は、一見上手く見えてしまうことが多いのも確かだし、偶然撮れてしまうケースもある。しかし、そんな写真だけで構成出来てしまえるのはきっと上手いのだろう。
まぁ、そういうことがあったということで、具体的にどんな写真にどう刺激を受けたかってことは書かないし、そのサイトの紹介もする気は無い。それは、この刺激こそが今後に向けて自分で見つけた財産であるからである。
私は、他人をけなすだけでは無いのだ。いいものは素直にイイし刺激も受ける。また、イマイチなものや、訳分からんのもはっきり言うだけ。それで、去って行く人はそれでもいいってこと。
また、言ったからには自分がテキトーなことはやれないって意味でもあるのだ。
しっかり、ピントと露出を合わせて、カメラを確実にホールドして撮ることが多かった私としては、新しい方向性のひとつを見つけたとも言えるわけだが、まだまだ私の中で消化しきれていない部分が多い。ぱっと見だけならすぐにでも真似できる撮り方であるし、それに近いことは少しずつやり始めていたので、特別難しいわけでもない。
そして、こんな撮影はいつでもどこでも出来そうでいて、しっかりロケーションやシチュエーションを選ばなければ、いけないであろうことも分かっているので、ゆっくり考えることにする。
逆に、撮影会のような環境であっても不可能ではなく、誰一人としてこんな撮り方を撮影会写真でやってる人はいないが、やっちゃえばかなり邪魔なカメラマンになりそうだ。
しかし、やってみたい衝動にかられそうな気もするんだなーこれが。
こんな撮影は、多分ゆみちゃんが好みそうな気がするし、まなちゃんとの撮影でもきっと面白いものが撮れそうで、まなちゃんとしても新境地を見つけてくれそうである。
オレ流の撮り方をしてきたつもりだった私だが、なんとなく新しいものを求めていたような時でもあり、いいタイミングでいい刺激を受けたような気分である。