最近の気がかり
私の古い友人に、徳永英明と言う歌手がいる。あいつが福岡から兵庫の伊丹市に引っ越して来て、中学1年の時にいきなり同級生となり、私の前の席にあいつは座っていた。
周りが小学校からの友達同士ばかりである中、九州弁で元気に振舞っていたが、それを生意気だとか、鬱陶しいと思う奴らもいた。私は両親が九州なので、その九州弁も心地よく聞いていたのだが。
それ以来、高校まで一緒であったが、やがて彼は歌手を目指して東京に行ってしまった。同時に私はそして何年か後にマリンブルー音楽祭のグランプリ受賞と共にレイニーブルーでデビューした時は、自分の事のように嬉しかったのを覚えている。あれから十数年・・・ 歌手・徳永英明最大のピンチが今彼を襲っている。
“モヤモヤ病(一過性脳虚血発作)”とか言う奇病らしいが、脳の血管が圧迫されて、行き場のなくなった血液が細い毛細血管を伸ばして広がって、それがモヤモヤして見えるから名付けられたらしい。直接的な原因は解明されていないらしいが、どうも声を思いっきり張り上げるあいつの歌い方も原因のひとつかもしれない。
その血管のつまり具合によっては、言語障害や半身マヒに見舞われる恐れもあるらしい。
コンサートツアー(THE BEST OF GLOW)の真っ最中だっただけに、ファンは当然のことながら、本人はさぞかし無念であろう。
私も何度かあいつのステージには足を運んだが、TVで見る徳永英明像を一変させるほど、楽しそうにやっていて、昔のエイメイの姿とダブらせてしまうものだった。
“エイメイ”とは、ヤツの学生時代のあだ名であるが、単に英明を音読みしただけのもの。しかし、私達、旧友の間ではいつまでもエイメイなのである。
徳永と同じくしてデビューした歌手は山ほどいるが、今はその殆んどが姿を消している。売れる曲を流行りに乗っけて作ればヒット曲は出せたんだろうけど、自分流を貫いてくれたお陰で、徳永はある意味一ジャンルを築いてくれてのではないかと思うのである。
徳永が歌手を目指すきっかけとなった出来事だと私が思っているが、有名な作曲家の息子であった中学時代の音楽教師の一言を一緒に聞いた同級生としては、彼の活躍は私にとって大きな励みでもあったのだ。また、自分流を貫く姿も、勇気づけられるものであった。
今回の発病のきっかけが、スーパーサッカーの司会者振りに対する雑音だと思っているファンもいて、私に対してその胸中をぶつけて来たりもするが、私はこんなことで参るようなエイメイではないと思っているのだ。ネット上でもかなり批判されてたりするようだが、言いたい奴には言わせておけばいいのだ。自分じゃ何も出来ない奴らのことを気にするようなヤワなエイメイじゃないことは、私は知っているつもりだ。しかし、それは聞く耳を持たないってことではなく、情報の交通整理をするってことだ。
それどころか、本職であるコンサートのステージに立てなくなったことの方が、かなりイタイ。
それより、原因不明とは言うものの、声を出す事が発病に繋がったと言う見方があるとすれば、かなり厄介だ。特に徳永の場合、その持ち味である歌い方を否定されたようなもので、目をやられたカメラマンと同じ状況に陥ったことになる。
なんだかんだ言っても、結局は元気でいなければ元も子もないってことで、私もサラリーマンでなくなった今となっては、いくら頑丈だとは言え油断大敵なのである。
とにかく、徳永には是非とも復活してもらって、エイメイらしい姿をまた見せてもらいたいものだ。
で、最後にはオマケ画像がつくのだが、今回はお休みだ。徳永のプライベートなエイメイの部分の姿を撮っているのだが、またそれは機会を見てってことで。