長〜い目でアプローチ
この梅雨空の下、撮影もままならないと言うのに出会いラッシュに見舞われている私なのである。
でも、昨日の出会いは鮮烈であった。ちょっと、いや、かなりの美形なのである。
まだ、名前を公表するわけには行かないので、とりあえずはアミカちゃん(仮名)とでもしておこう。
そのアミカちゃんはJJモデルの梨花を若くして、色白にした上少し角を取った感じと言えば分かりやすいかもしれない。子供の頃は“ガイジーン!”などと言われていじめられたらしいが、あちらの血は混ざってないらしい。鼻にはMAXのリナみたくピアスが光ってるし、耳にもずらっとピアスが並んでたりするが、老人介護の仕事をしているというのである。昼も夜も働いても給料が安いってことで、フリーの夜は別に割のいいバイトをしているので、今年になって、まだ2回しか買い物にも行ってないらしい。
元々、梅宮アンナより梨花の方が断然好きだったりする私であるから、好みにはまったのかも知れないが、誰の目にもベッピンに映るはずである。
クルマの助手席に乗ったアミカちゃんの横顔を見ても、鼻から上唇にかけてのラインが美しい。
そして、アイラッシュカーラー(ビューラー)でカールさせていないナチュラルな長いまつ毛が、これほど悩ましいと言うことにも改めて気づかされたのである。
2日徹夜してるらしいが、「今夜も寝れるかなぁ?私はいつ寝りゃいいのー?」ってな感じで、ドリンク剤をゴクンとやっていた。まだ19歳だと言うのにお肌が荒れちゃうよ・・・
完全なるモデル素人であるが、こんなのが巷には眠っているのだ。寝かせとくのは余りにも勿体無いと思ってしまう私なのである。久々にルックスに惚れ込んで撮りたいと思わせてくれるモデル候補の発見である。他のスカウトに持って行かれる前にツバ付けとかないとね。
チョコレートに目が無い19歳ではあるが、キャピキャピした部分はまったく無いのである。それは「もうすぐハタチだしねー」って言っていたが、中学生の頃からかなり色々と遊びまくっていて、一段落ってところらしい。でも、また25歳ぐらいになると変わってくるかもね。ってところだ。
カメラマンとして放って置けないと言ったが、撮ってくれと騒ぐモデルが多い中、皮肉にもこう言うアミカちゃんのような子に限って欲が無いのだ。
「アミカでいいのかなぁ・・・? アミカだよ、アミカなんだよー」なんて言っていたが、こんな表現をしたのも彼女が初めてであった。
そもそも、最近TVドラマとかでカメラマンが出てくることが多いが、その撮影シーンの印象がどうもヨロシクないと思うのだ。あんな大声で指示を出したり誉めたりして、それに合わせてモデルがポーズを変えニッコリ笑う。あんなことアミカには出来ないよ・・・ってことになるのだ。
恥ずかしいし緊張するって思うのは、自然だし当然のことだ。
まずは、このハードルをどうやって越させるかが、一番の難関なのだが、自信がないと言うアミカちゃんに、単にいいオンナだから撮らせろ的に私が思っていると感じられないこと。どこが、どうイイのか具体的にちゃんと説明してあげる必要がある。実際、いいオンナと接することが多いのだから、多少免疫も出来ているので、ギラついた部分は感じられることはないと思うし、それが無いのが私であると、まなちゃんとかは言うのだが・・・。
それと、ヘンな固定概念を持ってしまっているカメラマンとの撮影について、ちゃんと説明してあげることも大事なのである。他のカメラマンは知らないが、私はこうである。としっかりイメージが浮かべてもらえるように説明できるかが肝心であると思っている。
また、話の端々から感じるコンプレックスだと思われる部分に対して、それが撮影でしっかりフォロー出来るということも、直接的でなく間接的に伝えてあげることも必要なのである。
こうやってオブラートをそっと一枚ずつはがして行くように、焦らずじっくりである。先を急いで破ってしまえば、最初からやり直しってことになる。
「普通にこうして会って話しをしてるのと、同じ感覚でいてくれればオレが後は上手くやるから、安心して楽にして任してくれば、アミカちゃんのためにいい写真撮ってあげるから。」と言ったのだが、強引に引っ張るのは私の趣味ではないので、長〜い目で挑むつもりである。
実際、今は彼とデートする時間も無いアミカちゃんなのだから、その間はいい関係作りの期間を大事にして行こうと思っている。
いつになるか今は言えないが、ここでのWEBデビューをお楽しみってことである。