『彩風Kaze』第5弾


これまで何度かお知らせしていた通り、ゆみちゃんとの撮影を12/7の金曜日に滋賀県で行ってきた。撮影前に2回顔を合わせて打ち合わせと言うか雑談の時間を取っていたが、よく知っている関係であっても、そう言う時間は大事だと思っているし、そんな中から新しい発見があったりするのである。
ゆみちゃんも事務所でのポジションも変化し、どんどん後輩が出来て、いつまでも同じキャラで通すわけにも行かない。それは自他共に認めるところである。
そんなことを言っても、ゆみちゃん自身が以前と少しも変わっちゃいないようでは困ってしまうが、外見では一目見ただけで顔の輪郭が変化している事に気がついた。頬からあごにかけてかなりシャープになっていて、見るからに大人っぽくなっていた。
ゆみちゃん本人も「もうお花畑は似合わない」って言っていたが、あれはあれで完成の域にあったが、そろそろ卒業させてあげなければいけないのであろう。

実際、ミナミのカフェで話をしていて、日が暮れて照明が落ちた時に写真に目を落とすゆみちゃんの表情に今までと違うものを感じたのは確かである。
だからと言って180度方向転換するのではなく、歳を重ねるように上手く流れを作ってあげたいと思っている。女の子にとって歳の話をするのは如何なものかとは思うが、避けては通れないとことであるし、私の見る限り決して無駄な年月は使っていなかったようである。それは内面と外面から感じたことえである。であるから、ゆみちゃんから新しい部分を表現して行きたいと話をされても、すんなりと私も受け止める事が出来た。

2回目に会った時はヘアメイクのKeikoさんも交えて、具体的な撮影のプランについて話したが、これも言ってみれば決起集会のようなものでこれからのチームワークを高める上でのキックオフ会のようなものだ。

で、いよいよ撮影であるが3人のスケジュールと天気予報を見比べて12/7に決めたが、天気がイイのは分かっていたが、この冬一番とも言える寒い日になった。この寒さが問題になったのは、前半の着物での撮影であった。
昨日の夕方、上がりが気になるから・・・ってことでわざわざ新大阪までポジを取りに来たゆみちゃんだが、寒そうな姿をしていないか心配していたようだったが、それが無くて一安心って感じで、事務所の社長に見せに行った。

その着物であるが、Keikoさんが古着屋で見つけてきたものを、面白くアレンジして着てもらっている。現地に前泊してくれていたKeikoさんの待つホテルにまだ完全に夜が明けないうちに、到着して、メイクと着付けをした。寝起きの完全ノーメイクのゆみちゃんが見る見る変化していく様を見させてもらった。
で、撮影は琵琶湖南部の瀬田川のほとりにある石山寺で行ったが、観光写真ではないので石山寺である事はわかる必要も無いのである。

その後お昼にして、その場で着替えとヘアのチェンジを終える。この季節の午後は日が沈みだすと一気に落ちてしまうので、撮影地を探しにクルマを走らせる。風も強くなってきて気温もどんどん下がるが、後半は厚着をしているので寒さはそれほど気にしていなかった。
ただ、せっかく琵琶湖に来たのだか、西日を逆光で水際から受ける場所を探す。いい場所があっても駐車スペースがないので、ウロウロしていたが一時間以内に日が沈むというタイミングで、なんとかクルマを止めてメイクの手直しを始める。

しかし、オイシイ時間帯はラストの30分で、空と湖面に反射する西日をまともに受けてからがドラマチックでいいのだ。またそうなると沖に一文字に生えるアシも金色に輝いてアクセントになってくる。
ただ、風はどんどん強くなって、三脚に固定したロールレフは重いGITZOの三脚もろとも吹き飛ばされてしまい、押さえているKeikoさんも一緒に飛ばされそうになるほどである。
そうなると、困ったことにカメラがブレるのである。オマケにカメラのストロボ台座には強烈な西日をカットするハレ切りのプレートをつけていたりするので、それがパタパタと暴れる。しかし、ハレ切りをしないとフレアーが強烈に出てしまうが、ラストでは正面から日が差すので、ハレ切りも通用せず、ゆみちゃんの頭でカットしている状態である。
しかし、強風も悪いことばかりではなく、この風でゆみちゃんの髪が効果的になびいてくれて、新しいゆみちゃんのシャープなイメージをさらに強調してくれたである。


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