快適移動マシン購入


ひょんなことから、いい出物を見つけてクルマを買うことになってしまい、当分新しいレンズは買えそうもなさそうだ。別にローンを抱え込むわけじゃないので、どうって事ないのだろうが、まず燃費は今の車の2倍以上になるのは確実である。これまで、燃費よりモアパワーを追い求めていた私だが、そうも言ってられないご時世になのはご承知の通り。だからと言って、繋ぎで乗っていた今のクルマの次にエコカーを買おうなんてことは、これっぽっちも思わなかったのである。

アウディS6やRS6を見て回って、スポーツワゴンしかないと思うようになっており、当初のM3や911などの狭いクルマは候補から外れていたのである。それは、自転車が積めるようなクルマが欲しくなったわけで、大阪にいた頃は足代わりに、キャノンデールのフルサスMTBによく乗っていた私である。しかし、ここ一年以上部屋の片隅で埃をかぶっている状態で、このままでは処分するしかないと思っていたのだ。
昔はベンツのルーフにオーダーで作ったMTBを乗せていたこともある私だが、ワゴンであれば荷室に積み込める。クルマで田舎に積んで行き、そこからはD300を持ってキャノンデールでお散歩なんてことが出来るのである。これで、運動不足も解消ってことになるな。紅葉の季節なんかかなり便利そうじゃないか。

ワゴンと言っても、今流行のミニバンって言うのかな?ステップワゴンが火付け役になった、背の高いスライドドアのやつではない。巷にはあの類の背の高い車が増えて、目障りで仕方がないと常々感じている私が、あんなのに乗るわけがない。この私があそこまで実用一点張りのクルマで満足出来るはずがないのである。あんなのじゃ、私の好きな高速コーナーを楽しめないから、面白くもなんともない。
V型エンジンのツインターボで4駆だから納車が楽しみだが、東京から陸送なのである。今頃は東京で車検を受けているはずで、私は車庫証明の申請が終わったので送ってきたところである。ツインターボも4駆も私は経験がないので、その挙動も興味あるところだ。

燃費が悪いだけで、写真機材の購入を中断するようなヤワな私ではない。昔はクルマと写真の両方を目いっぱい同時進行でやっていたわけだが、いつまでもそんな無謀なことはしてられないので、どちらかにしなければならないと、ようやく私も大人の選択をしたにすぎない。
4台目となるターボ車であるが、これまですべてノーマルとは程遠かった私であるから、ターボが付いてりゃ素通りできない性分なのだ。
エンジン、足回り、オーディオとナビ。色々とお金をつぎ込むと、カメラ同様きりがない世界に突入してしまうことになる。すべて自分で取り付けを行なうので工賃は要らないが、若い頃のように一日中クルマの下に潜っての作業は疲れてしまうようになった。
しかし、パーツや工具はネットでいいのが探せるし、値段も手頃感があっていい時代になってきた。
まずはナビの移植が最初の作業となるが、それはもう慣れたもので、せっかく電装系をいじるのであれば同時に電圧計や、レーダー探知機などもまとめてやっておこう。クルマに負担の大きい改造は様子を見ながら進めていき、まずはオーディオの音を極めるのもいいかもしれないな。

もちろん、ステーションワゴンを自転車を積むだけに選んだのではない。撮影の時の便利さも考えてのことである。レフを広げたままロケ地移動ができるし、三脚だって脚を伸ばしたまま放り込めるのは、考えただけで楽そうではないか。これまで一度もワゴン車に乗ったことが無い私で、どちらかと言えば狭いクルマばかり選んできたから、便利さにはまってしまうかもしれない。
さらに、長い車歴のなかで初のサンルーフ付きなのも楽しみなのだ。ワゴン車だけにルーフが長いので、サンルーフの開口部もデカイのがいい。サンルーフから上半身を出して撮影なんてのもやってみたいところである。

こんな、おもちゃを手に入れてしまったら、撮影にかける情熱のほとんどをクルマに持っていかれるんじゃないかと、心配するなかれ。もうひとつ大きな買い替え理由があるのである。季節がよくなる前に買ったのは、そのためだとも言えるわけだ。今の繋ぎのボロ車では、モデルたちを乗せて遠出するのにかなり気が引けていたのである。キビキビ走るMT車でなかなか気に入ってはいたのだが、人を乗せるとなると話は別だ。やっぱり、ロケはいい空間で快適に移動したいものである。


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