紅葉もそろそろ終わり


11月後半の3連休に久しぶりに六甲に行ってきた。目的は峠を攻めるのではなく森林植物園に紅葉を見に行ったのである。到着したのが午前中だったが、駐車場に入るまでに30分も渋滞しているほどの人出であった。翌日が雨の予報であったことが関係しているのだろうが、この寒空に六甲山にこれだけの人が押しかけて来るとは思ってもいなかった。京都などは凄かったに違いない。

私が銀塩で紅葉を撮っていた時期は三脚を据えている人が多かったが、そういうヘビーな装備のカメラマンはほとんどいなかった。手ブレ補正が浸透してきたこともあるだろうが、気軽にデジタル一眼で写真を撮る時代になったのであろう。私だって、重たい三脚も持たなければレンズもズーム2本だけの軽装備であった。もちろんカメラバッグなども持たずに出かけたのであるから、風景写真は三脚を使うモノという感覚は私も含めて薄れてきたのかもしれない。
風景写真はズームで撮るのが普通になって久しいが、AF-S DX VR18-200G では本気で作品を撮るとなると辛い部分がある。大口径の望遠ズームがあればもっと立体感が出せるのに・・・ってシーンに何度も出くわした。24-70mm F2.8G も持って行ったが、もう少し望遠域が欲しいと感じたわけである。

モミジの葉が緑、黄色、橙色、赤とグラデーションをなしていたが、赤一色より私の好きなタイミングであった。そこに射す光と枝振りのバランスを動きながら探すことになるが、三脚を持って行かなくて良かったと思った。人混みの中では迷惑になるし、カメラを持たない連れを退屈させてしまうことにもなる。

構図が決まれば、PLフィルターをグリグリして最高の色を探すわけだ。順光での反射で白く飛んでしまうのとPLでそれを押さえるのとでは、まったく違うのであるが、森林植物園でPLフィルターを使っている人を一人も見つけられなかったのはどういうことだろう。
レンズの保護フィルターは良く売れているようだが、あんなものは無駄である。普段から気をつけて機材を扱っていればいいだけのこと。私など、ポートレートを撮る時はレンズをそこら中に散乱させているが、前ダマをヒットしたことなど一度も無い。それどころか、世間の前ダマ崇拝のお陰で、薄い擦りキズが前ダマについた中古レンズを安く買わせてもらっている。

PLフィルターを使うことで困るのが、フードを付けるとPLフィルターを回転させられないことである。基本的には順光で使うのでフードは必要ないが、広角では太陽が入り込みそうな構図も出てくるし、なによりそのたびにフードを付けたり取ったりするのが非常に邪魔臭いのである。ということで、手をかざしてハレ切りを行なった。
以前は、EF70-200F2.8Lのフードに楕円形の穴をあけていたりもしたが、最近はそこまでマメなことをする元気が無くなってきた。なんだか、デジタルを使い出すと撮影に対する重みが薄れていっているように感じるのである。
もう一つ気に入らないことがあって、私がニコンで所有しているズームはどちらもレンズを紅葉に向けて上向きにすると、PLフィルターを回す時にレンズが押されてズーム率が変わってしまうことである。簡単に言えば伸ばしたレンズが縮んでしまうということである。またフレーミングし直せばいいだけのことだが、どうも気分が悪いのである。

これからの季節は、クリスマスのイルミネーションのエリアでもそうであるが、どうして家族連れやカップルにコンパクトカメラを渡されて、シャッターを押してくれと頼まれるのであろうか?周りにいっぱいカメラマンはいるのになぜ私なの?って感じである。確かにフレーミングなどは一般の人より上手いかもしれないが、コンパクトカメラをほとんど使ったことのない私より、もっと相応しい人がいるはずなのだ。
EOSを使っているときでも、縦位置グリップ付きのボディを常用しているのが原因なのかもしれない。


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