最近気付いたこと


最近コンデジを使う機会が多いが、っていうか毎日持ち歩いている。そして適当に撮ることが出来ない性分であるから不満も出てくる。12倍ズームが便利で小さいからって理由だけで、LUMIXのDMC−TZ7を勢いで買ってしまったが、やはりすべてがプログラムオートってのはいただけない。露出補正やスポット測光的なものはあるので、露出に関してはなんとかなる。しかし、それは見た目の明るさだけであり、シャッター速度と絞りとISOの組み合わせを自分でコントロールしたいケースがあっても、それが意図した通りにならないことが多く、私の描いたイメージ通りに撮れないわけだ。
色んなシーン別のモードが細かく用意されているようだが、自分の意図で設定できる、絞り優先やシャッター速度優先のモードがあれば、もっと楽しめる携帯カメラとなったであろう。
また、ピントもマクロ的な撮影でもしない限り、被写界深度がめちゃ深いので、それほど気にしなくていいのだろうが、ピントの合う範囲が標準のままだと広すぎてどうも信用ならないところがあり、一番小さなフォーカスエリアを使うように設定変更している。同時に、評価測光とスポット測光を状況に応じて使い分けてもいる。

まぁ、決定的瞬間に携帯カメラがあってよかったと思えるための保険のようなものであり、本来、D300で撮っていたものを、同じように撮れないからと不満を感じるのはおかしな話なのである。逆に同じように撮れてしまったら大変なのことである。

しかし、デジタルになってから、写真を撮る時の緊張感が劇的に減ったのは、紛れも無い事実である。言い換えれば、結果は天に任せて自分に描いたイメージの中に浸りながら集中して撮っていたあの頃が懐かしくもある。今はついモニターで確認してしまうから、失敗を恐れなくてもいいが、ワクワク感はどこかへ行ってしまった。
この季節であれば、ホタルの撮影などは花火と同じかそれ以上に難しいわけだが、デジタルであればその場で確認が出来るのだから、いくらでも撮りながら修正ができる。銀塩オンリーの時代なら夢のようなカメラが今では普通となってしまった。

私が、以前のように写真にドキドキしつつも夢中になっていた時にくらべて、どうもテンションが上がらないのはそれが原因なのかもしれない。便利で失敗なく撮れることが、100%楽しみに繋がるのかと言う疑問が最近頭をよぎって仕方が無いのである。仕事で撮る写真なら露出の失敗が無いデジタルは大歓迎で、これ以上の保険はない。しかし、ポジをライトボックスでチェックしながら、ヨッシャー!って叫びたくなる衝動こそが最大の醍醐味であったはずなのだ。
そんな思いを抱きつつ、デジタルで撮ってしまうのだから、結局は楽をしたいし、低コストの魅力には勝てないわけである。

楽と言えば、最近コンデジばかり使っているから、まともな作品撮りは出来ていないことになる。被写体となるのは、ドライブで出かけた場所のスナップだったり、クルマがメインである。
VR−4はスタイリッシュじゃないと以前書いたが、その原因のひとつが天井にくっついているルーフレールである。欧州車のステーションワゴンには、よくついているが、VR−4ではどう見てもスマートじゃない。レジャー向けの車の雰囲気が漂ってくるし、デザインの流れを邪魔していることは間違いないと思っていた。
ただ、外すと言っても引っ張って取れるわけじゃなく、車内の内張りを剥がす必要があるのに加えて、サンルーフ車なので、さらに邪魔くさい作業が必要になる。それで、なかなか手がつけられなかったのである。
しかし、いざ作業に入れば、1時間でルーフレールが撤去できてしまった。

無駄なモノが消えて無くなると、不思議なほど低く長くスマートに見えるじゃないか。また、かなり重い金属製であったので、それが一番高い部分から無くなったことで、ただそれだけの軽量化以上の効果があった。コーナーリングが僅かであるがスムーズになったのである。見た目も性能もアップしたわけで、もっと早くやっておけばよかったとつくずく思ったわけである。
また、いくらエンジンをいじって車高を落とし、エアロパーツなどで武装しても、あのルーフレールがあるだけで雰囲気を大きく損なっていたわけである。


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