ブレと、ピンボケ対策


ポートレート撮影において三脚を使うことについて賛否両論あると思います。
このジャンルの写真では有名で教祖的な「くうねるサンダー平山大先生」は自分のビデオで
も三脚を使っていますし、薦めているようです。確かにサンダーの撮影スタイルを見ると、
手持ちで撮る必要が無いというかそういう動き回る撮影方法ではないですね。
でも、あの怪しげな格好からは想像もつかない声で「いくよ〜!」って言われた瞬間にモデ
ルたちはサンダー・ワールドへ引き込まれて行っているように見えました。そして、その世
界の中でモデル達を操っているのですから、三脚でバッチリ固定してフレーミングも完璧に
する撮影方法も理にかなっていると思うのです。
昨日サンダーに会うことができたのですが、それについてコメントを聞けば良かった・・・

一方、鯨井Cマンのようなタイプもあると思うのです。モデルと一緒に水着になって、動き
回りながらのアクティブなスタイル。あれを素人がやってもブレ、ピンボケ、露出ミスを
量産するだけだと思います。

どちらにしろなんて絶対言えないですし、言うとしたら自分がどちらのタイプか、または、
これから、どちらのタイプを目指すかですね。

私の撮影スタイルを振り返って見るとサンダー・タイプです。でも1対1の撮影以外で三脚
を使うことは他の人の迷惑になりますから、できません。

Joe’s galleryの写真を見てもらえば分かると思いますが、ワンポーズでかなり
時間をかけてジックリ撮っています。2,3カット撮るとすぐにポーズを変えたがる人がいま
すが、私はこれからいい表情が出るのに惜しいことをするなぁと思って見ています。

あれっ、本題から横道にそれてしまってようです。

Joe’s galleyの写真を見た方からの感想で「ピントがよく合っていますね」という
のが多いのですが、ポジの上ではもっとバッチリのピントなのです。まつげの一本一本まではっ
きりと写っているのです。でも、フィルムスキャナーで取込んだらソフトフォーカスをかけたよ
うに眠い写真になりますので、Photoshopのアンシャープマスクでちょこっと修正して
います。でもファイルサイズを押さえたいので軽くですけど。
私は、数百枚の写真の中から選ぶ時に、いくらいい表情に撮れていても、ピンボケとブレがあれ
ば即刻ボツにしています。

特に最近はピントには細心の注意を払って撮影しています。実にもったいないじゃありませんか、
撮影時にちょっと慎重になればいいだけなんですから。

以前は、よくソフト系のフィルターを使っていたのですが、最近は使いません。使うとすると下半
分や、1/3程度に前ボケとして、手当たり次第に回りの物をクネクネ・クリップではさんで使っ
ています。ですから、主役のモデルの目にはピントがバッチリきてるってことですね。

それから、ブレなんですが私はどちらかというと、望遠派でありまして70−200のズームはよ
く使うのですが、その時は必ず一脚を使っています。
特に初心者の方に多いのですが、手持ちで撮るのがかっこいいと思われているように感じます。
そんな人を見ると手持ちで撮るほど、フットワーク使ってる?って思いますね。
さらに自分が手ブレを起こしているのを棚に上げてレンズのせいにしちゃってるんですから・・・
それに、左手の親指を下にしてレンズを支え、腋があいてしまっている人も多いですね。手のひら
でレンズを支えれば自然に腋が締まるんですけど。
是非、一脚を使って下さい。これは少しも恥ずかしいことではありません。人の邪魔にもなりませ
んし、効果てきめんです。私の使っているManfrotto 334Bは絶対にお薦めです!
一番上のグリップを握るだけで高さが調節できます。いちいちネジを回す必要がないのです。
これでサンニッパでも充分耐えてくれます。
それから、AFカメラの人は一脚の上には必ずボールヘッド(自由雲台)が必須条件です。
これは、AFで合焦後、フレーミングする際にカメラの角度を少し動かしますが、その時に一脚に
固定されていると、カメラを前後に動かさないと調節が出来ない場合があるからです。
前後に動かしてしまうとせっかく合わせたピントが大きくはずれてしまいます。

「一脚なんて持ち歩くのは重いからいやだ!」なんて声が聞こえそうですが、手持ちの方がよっぽ
ど疲れますよ。一日大口径望遠ズームとE0S−1N RSを構えていると絶対に疲れます。
あと、どうせ一脚を買うのであれば、自由雲台とで¥15,000は出す覚悟をして下さい。
安物を買うから、効果が出ずに結局使わなくなったってことになるんです。カメラを上から押さえ
つけるようにして上体を預けると、バッチリ安定しますよ。安物では曲がってしまいます。

私は、望遠系のレンズの場合、絞りは開放のf2.8か絞ってもf3.5です。浅いピントが好き
なのです。ピント幅が1cmでの勝負ですから、ぴったり手前の目にピントが来ると、周りがボケ
ているので、パンフォーカスの写真よりもピントがよく合っているように見えるかもしれません。
それから、EOS−1N RSの場合はシャッターを切った瞬間がはっきりと見えていますので
モデルが前後に少し動いたりしてピントが外れるとすぐに分かりますから、その点は楽です。
最近はこれに慣れてしまいましたから、RS以外のカメラは使いにくく感じますね。

今悩んでいるのは、EOS−1Nの場合中央でファインスポット測光して、AEロック後に、5点
測距のAFで中央以外の測距点でピント合わせてコサイン誤差を少しでも減らすか、中央で素早く
合わせてフレーミングを整えるかなのである。とにかく中央以外の測距点は、ピントが合いにくい
のです。特に縦位置で構えた時に目にピントを合わせようとしても、かなり慎重に時間をかけない
と合ってくれない。一旦合わないとUSMも使えないので、MFにり替えるしかない。もたもたし
ている間にシャッターチャンスをのがすことになります。
EOS−1Nに強く改良を要望するのは、ペンタ部が多少デカくなってもいいから、5点のすべて
にクロス・タイプのBASISを是非採用して頂きたい。5点の意味が今のままではそれほど生き
ていないように思う。その点F5は中央以外も合いやすいようですね。

最後に、昨日サンダーに会う事が出来、サンダー一番のお気に入りのポートレート用レンズである
EF135mmF2L USMを無理をして買ってしまいました。

それと、もう一つ!お昼に近くのカメラ店に昨日撮ったリバーサルを預けにいったのですが、その
時に以前からあれば便利かな?って思いながら高いので買えなかったエクステンダーEF1.4X
の中古が¥2,1500で並んでいたのです。このテレコンは今までいつもチェックしていたのです
が、中古をを見つけることができなかったシロモノでありまして、よし!明日スリーブ仕上げがあが
って来たときに一緒に買うことにしようと決めたのでありました。
それが、虫の知らせか・・・妙に気になってしまいまして、今日買いに行こう!と思い立ったので
す。すると・・陳列棚から姿が消えているではないですか!慌てて聞いてみると他のお客さんがち
ょっと見せて欲しいと言っているので配達のついでに持って行くと、荷物の中に一緒に詰め込まれ
ようとしていた時だったのです。
でも、今買う方の勝ちということで、無事私の手元に白いテレコンがあるのです。
パチパチパチ! ・・・・・ あぁ ・・ でもまたいっぱい買ってしまった・・・・


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