スリーブかマウントか
最初に断っておくが今日から「です、ます調」はやめることにする。文字数が増えるばか
りで意味が無いので。
私はポートレートについてはモノクロ以外はすべてリバーサル・フィルムを使っているが、
今のところ、ネガにする必要性を感じないからで、またリバーサルに慣れてしまったので
ネガで撮る気はまったく起きない。
なぜ、リバーサルかは3/19にも書いている。
そして今日は撮ったリバーサルを現像する場合にスリーブ仕上げにするか、マウントして
もらうかなのだが、それもマウントしてもらう理由が今の私には無い。
実際、マウントしてもらっている人に一度その理由を聞いてみたいものだ。
私もリバーサルを使い出した当初は、何も考えずにマウントしてもらっていたのだが、い
つの間にかスリーブにしてもらうようになっていた。一度写真屋のミスで十数本すべてが
マウントされて戻ってきた時は、さすがにショックだった。
スリーブにする理由
1.バラバラにならない
2.かさばらない
3.一瞬にして、そのフィルム1本分が見れる
4.フィルムの銘柄が分かる
5.撮影順がわかりやすい
基本的にはこんな理由であるが、マウントが必要になればその時にそのコマだけをカットし
て、マウントすればいいだけのことである。
他にスリーブであることにより、連続して一覧できるのでそれを見ると撮影時のことを思い
出し、撮影データも同時に思い出すのである。それがたとえ3年前のことであっても。
また、今回のようにホームページで写真をドドーンと公開しようとすれば、過去に撮った写
真を引っ張り出してスキャニングしなければならないわけで、その時もマウントされている
と、うんざりしてしまうのである。
これから、リバーサルに挑戦しようと思っておられる方は是非とも「スリーブで」と店頭で
言ってほしい。
リバーサルで露出を勉強することになると思うが、その時は当然露出を変えて何カットか撮
るが、マウントされているとコマの番号で撮影順を確認しなければならず、わずらわしいこ
とこの上ない。
それから、現像料もスリーブの方が安上がりであるし、もしスライド上映が目的でもすべて
のカットを上映することなど考えられない。マウントの枠だけ購入した方が絶対に経済的だ。
また、リバーサルの場合はライトボックスか、ビューアーが必要になってくるが36枚のス
リーブ全体が見渡せる広さのライトボックスを買ってもらいたいものである。
けちって狭いライトボックスを買ってしまったら、スリーブ仕上げした効果が半減してしま
うのである。そして、しっかりとすべてのコマをルーペで見て、ピンボケ、ブレをチェック
してもらいたいものである。肉眼で見た時には問題なくてもルーペで拡大するとアラが発見
されることが多い。
それと、撮影時と同じくらい大事なのが上がってきたポジをチェックすることなので、じっ
くり時間をかけてもらいたい。そして自分なりにベスト・ショットを選ぶ。この作業までが
写真撮影であると私は思っている。
結論としては、スリーブ仕上げで現像し、スライド上映したりフォトコンテストに応募する
作品のみをマウントするという位置付けになると思う。
後々、撮った作品を有効利用しようと思うのであれば、スリーブなのである。撮った直後に
一度見ればいいという人はどうぞお好きにってことだ。
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