EOS−1N RSのご機嫌ななめ


ここ3年ほど愛用のEOS−1N RSクンの調子がなんとなくおかしい。
すでに1万カットは撮ってきたと思われるが、オーバーホールの時期なのだろうか。
何が不調かというと、AFが効かなくなったり、測距点を変更すると、一番右側になったま
ま二度と動かすことが出来なくなったりするのである。私の場合はサブ電子ダイアルで測距
点の変更をするのであるが、いくら左に回してもダメである。
そんな時は一度電池を抜いて、また差し込むことにより復帰することがわかった。
しかし、実際に撮影中そんな状況になったら焦るのである。

それと、縦位置のレリーズボタンが反応しなくなってしまうこともあった。最初はロックさ
れているだけであろうと思っていたのであるが、そうではなかった。しかし、それもいつの
まにか治ってしまうのである。

ほかにも、ちょくちょく不可解な動きをされるのであるが、すぐに元にもどってしまうので、
大事には至っていない。
しかし、確実に信頼性が急降下していることは確かである。撮影前夜は必ずチェックをする
ようにしている。

ただ、一度も予想に反した露出ミスを犯していなので、絞りやシャッターの制御に関しては
問題が出ていないと思われる。それだけが救いではあるが、いつそこまで症状が及ぶか不安が
ないと言えば嘘になる。
やはり、初期ロットは問題があるのだろうか・・・・

しかし、私はRSを使ってしまうのである。ペリクル・ミラー無しでは生きていけなくなって
しまったのだ。
それにある程度コンスタントに撮影があるので、オーバーホールに出す機会がなかなか無いと
いうのも理由のひとつだったりする。
オーバーホールに出すとすれば、EOS5の後継機種が出てそれで遊んでいる間かな?って、
思っている自分がある。と、いうことは出たらすぐに買ってしまうと自分の中で決めてしまっ
ているのだろうか・・・・恐ろしいことだ。
しかし、その機種が出てしばらくするとフラッグシップが更にパワーアップして登場するのは
目に見えているのだが、いったいどれほどのインターバルで出てくるのだろうか・・・
私は商売上手なCanonの戦略にまんまとはまってしまいそうである。

私としては次世代の多点測距に望むことは、今の5点に加えて黄金分割に当たる部分にあと4
個所増やして欲しいのである。それも絶対にクロスタイプのBASISでである。
現行機では中央以外はいざという時には使い物にならないケースが多いのである。せっかく、
高速AFが可能なEFレンズを装着していても、宝の持ち腐れってわけだ。開放F値が2より
明るいレンズであれば多少合いやすいような気もするが。それは最近買った135mmF2L
で撮影していて感じたことである。しかし、85mmF1.2Lはまったくダメであったので
一概には言えないのかも知れない。

それと、あと一つこれは実現できて当然であるがハイスピードシンクロ(FP発光)が可能と
なることだ。これは下位機種で実現できているのであるから、さらに発展してくれるのは当然
であろう。屋外でのポートレートの場合に絞り開放での日中シンクロが今のフラッグシップで
あるRSには出来ないのである。EOS−1Nシリーズが発表されて、さほどの時間もかから
ずにFP発光が可能な機種が現れたのには、以前から納得が出来なかった点である。

最後に、もう一つ注文を付けると、撮影データをログする機能は必ず装備して欲しい。撮影し
たほとんどすべてはデータを覚えているが、それはこのようにセットしたという記憶であって、
実際にその内容でシャッターが切れたかは不明なのである。例えば誤操作して、設定が変わっ
てしまっていることに気づくことが時々あるが、何故意図に反した仕上がりになったのかがす
ぐにわかるのである。また逆に結果オーライで面白い表現になっていたりすることがあるが、
その時でもデータがあれば、再現や応用ができるのだ。

Nikon F5の登場で、かなりCanonも慎重になっていることであろうが、Canon
らしい製品を期待したいものである。

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