ポージングは難しい
その2
ポージング編の続きだが、書いている時はいっぱい思い付いて続編を書くつもりで「その1」とし
てしまった。しかし、一夜明けてみると・・・ 忘れてしまった。 何ちゅうこっちゃ!
でも、こうやってキーを打っていると・・・不思議なことに、何やら浮かんでくるものである。
そうそう、チェック項目を挙げている途中だったのだ。さらに挙げるとすると、やはり手の表情は
はずせないであろう。
以前にも、手については書いたことがあったと記憶しているが、顔と同じほどの大きさがある手は
上手くポーズが決まれば美しいが、ミスると目立つだけにボツ写真の仲間入りとなる。
手と言っても、私の場合は細くて長い指と、無駄な肉がついていないしなやかな腕が決め手であるが、
上手いモデルはそれを実に巧みに使う。特にバストアップの場合に腕から指先の流れは重要な役目を
持っているとおもうのである。
ただ、この世界でタブーとされている手の扱いは一応あるようだ。
−顔を覆ってしまわないようにする(当然と言えば当然か)
−広角レンズを使う場合は特に、顔より前に手を出さない(異常に大きな手に写る)
−手の平や甲をまともにカメラに向けるのではなく、常に角度を付ける(これも手の存在が無意味
に主張してしまうので)
あと、私が思うに、左右の手は対象でなく多少なりともずらし、さらに中心からもずらしたい。
その方が絶対に動きが出て自然な女性らしさが感じられるはずだ。
ポージングの基本的な考え方は、直立不動の姿勢から、顔、肩、腕、腰、ひざと、上下左右にバラ
ンスを崩すことであると思っている。それはむやみにやれば、ブザマなへっぴり腰に見えてしまう
が、決まればやっただけの効果はあるのだ。
こうやって、ポーズを指示してあげると、モデルが初めてのオンナの子も、かなり楽だと思う。
慣れてくれば、コツをつかんでくれるから、後は表情を追いかけながらの私流のパターンに持ち込
める。
こうやってポージングを覚えてしまうと、そのオンナの子にとってもすごく特で、友達同士で撮っ
た記念写真でも何処かが違うってことになり、差がつけられるのだ。覚えておいて損はないはず。
最近の雑誌には、街で見かけたオンナの子がよく掲載されているが、まさに棒立ち状態の写真は、
いくら、ファッションセンスが良くても、ちっとも魅力的には見えない。ドシロートってこんなに
違うものかぁ?って思う時が多いが、ポージングを覚えるだけで見違えるようになっていただろう。
せめて、あの内股だけはやめてもらいたいものだ。
そうそう、内股で思い出したが、最近のオンナの子は歩き方がヘタクソだと思うのだ、大きな靴を
履いて内股で歩いている姿は、どうみてもカッコよくない。それにひざ歩行の子が多い。もっと腰
で歩いてもらいたいものだ。歩き方を変えるだけで、O脚も治ってしまうという話を聞いたことも
ある。
いつものように、話が飛んでしまった。
バランスを崩すせとは言うものの、場合によってはそのままじっとしているのが辛いようなポーズ
があったりして、素早く撮ってあげるのも大事なことだ。
また、同じポーズでじっとしてるのではなく、ある程度慣れてくれば上手く流れるように連続的に
動けるようになるし、その方がモデルも楽なので、上手くシャッターを切ってあげたい。
そして、モデルが出すフェロモン…じゃなくって、『今撮ってよ!』光線をちゃんとキャッチして
やるのが一番大事なのである。モデルになってくれるオンナの子はファインダーで見ているとポー
ズをとって、今撮ってよって目が言っている時がある。これはたとえ、良くなくてもシャッターを
一度は押してあげよう。イイゾって思った時はバシャバシャと撮ればいいのだ。自然にこれでどん
なポーズがよかったのか分かってくれる。そのキャッチボールが上手く続けばこの日の撮影は成功
したようなもんだ。
ただし、その後、フッときを抜いた瞬間も必ず押さえておきたいもので、ファインダーからそう簡
単に目を離してはいけない。ファインダーを覗いている時しか、写真は撮れないのだから。