モデルと街へ出かけよう
連続更新が危ういと言っておきながら、またまたやって参りました。ネタが出来てしまったのだか
ら仕方がない。思いついたネタを暖めておけるほど、私は気が長くないんだ。
ということで、今日のネタに入ろうか。
ポートレートの撮影をする事になったら、どこで撮るかが最初の悩みになる。お気に入りのいつも
公園にしようか・・・ それとも、新しい場所を開拓しようか・・・
こんな時、私は都心での撮影をする事が多い。
私のホームグランドである神戸では、多くの写真を撮ってきた。
ポートレートでもそのまま街が使えるのである。あの有名なルミナリエが行われた旧居留地付近や
異人館街。港神戸にふさわしく、ポートアイランドや六甲アイランドのファッション・タウン周辺
と、撮影地には事欠かないのである。当然これらの近くには必ず公園もあるので、オーソドックス
なポートレートもちゃんと押さえる事が可能だ。
問題は、あまり派手に撮影すると怒られてしまうのだ。だが私は撮影許可を取ったり邪魔臭いこと
が大嫌いである。だから、社屋の前とかオシャレな店並みの前での撮影は注意が必要だが、レフを
使って大袈裟に撮らずに、スナップ・ポートレートの方が雰囲気が出る場合が多いのだ。
私が今度やってみたいのは、車道をはさんでモデルと反対側の歩道にそれぞれ、ポジションを取っ
て、それを反対側から望遠で盗み見する感じで切り取ってみるのも面白いのではないかと・・・
EF70−200F2.8L USMに×1.4のテレコンを付けて、いつか挑戦してみようと思う。
誰でも、反対側の歩道をショッピングをしながら歩いてくるイイ女に目を奪われたことが必ずある
ハズだ。それをポートレート風に上手くまとめられたら面白そうではないか。
特に神戸は震災後、あちこちで工事が行われており、ビル工事の現場付近は危険防止のために、鉄
板の壁が立ち並んでいる事が多い。しかし、その壁も昔のようにヘルメットをかぶったおっさんが
頭を下げて、ご迷惑をおかけしております。なーんてやぼったいものは無くなり、最近はすごくア
ートしているのである。
それを使わない手はないであろうし、なかなかこいつがイケてるのである。
そうそう、最近の街はどんどん進歩しているというか、オシャレになっていると思わないか。デー
トしているアベックも様になっているし、行き交うクルマも私のクルマのようにいかついのではな
くいかしたヨーロッパ車が多い。これらが画面に写り込んでも少しもダサクないと思う。
それから、日が暮れかかって、残光とカラフルなネオンのミックスされた神戸の街は絶好の大口径
レンズが活躍する場面だと思っている。
それで、もう一つの新プランの提案であるが、そんなネオンをバックにし、スローシンクロでポー
トレートを撮るのだが、これだけでは面白くないのだ。そこで、あえて手持ちでそれを行い、スト
ロボが発光した後に、カメラをわざとユラユラとブラすのだ。
そうすればストロボが当たっているモデルはほぼ止まって写り、バックのネオンやクルマのライト
だけが流れるのではないか・・・? 多少モデルのブレも写ってしまうが、それが“味”となれば
しめたモノ。
これも、かなり試行錯誤が必要かもしれないが、何とかものにできそうな気もする。
こうやって、いろいろ面白いことを思い付かせてくれるのが、街に出ての撮影なのである。私のよ
うに、お試し撮影が大好きな者にとっては絶好の特設スタジオになるのではなかろうか。