LS−2000パワー炸裂か


写真を自分でスキャニングするようになって一年余りになるが、常に不満が付きまとっていた。
それで、ついに6/27にNikonのLS−2000を買ってしまったのである。
なんと、4台目のフィルムスキャナーとなる。大バカ野郎と呼んどくれ!
このLS−2000は今存在する一般向けのフィルム・スキャナーでは画質について最高の機能を
持っていると言えるが、まさにその通りであった。ぱっと見た目はCOOLSCANUと変わらな
いように見えるが、細かい部分が比較にならないほどの完成度を見せている。
事実、CanoScan2700FとCOOLSCANUの比較ほどの違いはないが、私が求めて
いた仕上がりはCOOLSCANUでは絶対に実現不可能なモノであった。

今回、LS−2000を接続する時に最初に困ったのは、SCSIのケーブルが今まで使用してい
たCOOLSCANUと異なっていたことである。当然同じであろうと思っていたので少し慌てた。
とりあえず、MOドライブと入れ替えての試乗と相成った。

最初の一発目のテストは当然のことながら、マルチサンプルスキャニングとイメージフィックスを
ONにしてバックが真っ黒に落ちているポジに挑戦した、その時にフィルムのゴミやホコリをブロ
ワーで掃除することはあえてしなかった。
さて、仕上がりであるが、シャドウ部分にノイズがまったく無いのである。モニターの明るさを最
大にしてもノイズらしきものは見当たらなかった。これは私の最も求めていたものである。また、
フィルム上のゴミも完全に消え去っている。この2点についてはまさにパーフェクトであった。

だが、ひとつ納得できない部分が、色合いである。なんとも嫌な色をしているのだ。
Photoshopのカラーバランスで調整したが、色が濁るのである。私は肌の色で色調を見る
のだが、鼻の横や、目の下辺りの少し暗い部分に濁りが出るのだ。それは私にとって絶対に許され
ないことである。しかし、それほどのショックはなかったのだ。スキャニング段階で色補正をすれ
ば治ると確信していたからである。

さっそく、ドライバーソフトのカラーバランスの変更に取り掛かった。シアン、グリーン、ブルー
をカンを頼りに落としてみた。そして即テスト、結果は予想通りとなった。我ながら一発で決まる
とは思ってもみなかった。

元々、このLS−2000に換えようと思ったのも、今最高に気に入っているモデルである、まな
ちゃんの肌をきれいな階調で再現してあげたかったからである。また、ローキーな写真もきっちり
とノイズレスで取り込みたかったのだ。
まなちゃんの、フンワリした肌と、細くて軟らかな髪きっちりと再現するには、LS−2000の
12bitA/D変換の助けが必要であった。

EF135mmF2Lという素晴らしいレンズとまなちゃんという最高のモデルの共演を、少しで
も実際のポジに近い画質で見てもらいたかったのである。
今までに千枚以上のスキャニングデーターがあるが、それらすべてをLS−2000で作り直した
いと思うが、今はそんな暇が無いのが現実である。
今夜からさっそく別の新しい写真のスキャニングが延々と続くのである。

それでは、一部差し替えが完了している画像で、COOLSCANUでのもの(009.jpg)とLS−
2000でスキャニングし直したもの(009x.jpg)を比較してもらうことにしよう。
まずは顔の肌の階調がすごく滑らかになっているのが分かる。また、髪がバックの森に溶け込まず
さらに、ベタッとした感じが一掃されている。おっと、LS−2000でも黒くつぶれてるって方、
「モニターの設定ちゃんとしてから見てや!」
それと、胸元から首にかけても自然な肌の調子が出ている。フムフム・・・
あと、モニターの明るさを最大にしてもらえば、はっきりと分かるのだが、バックのシャドウ部分
に縦筋のノイズが完全になくなっているのだ。
この、ノイズが出ないということは、私にとっては今後の画像作成にすごくプラスとなるのだ。

COOLSCANU LS-2000


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