自ら動け
まなちゃんの部屋で撮った写真のうち、ナチュラル系の方は昨夜公開することが出来た。
今回の撮影にはレンズを6本持って行ってのだが、使ったのは2本である。その2本は50mmの
F1.4と20−35mmF3.5−F4.5であるが、95%以上は50mmレンズ1本で通し
ている。
まず、台風接近で部屋が暗いので、明るいレンズを使いたかったのが一番であるが、単焦点レンズ
に慣れてしまっているので、ズーミングするより自分が移動した方が取り易くなってしまっている
部分がある。また、まなちゃんの部屋であり、スタジオではないので余り広い画角があるのも困っ
てしまうのだ。今回のシーンはベットの上でくつろいでいるまなちゃんなのだが、そのベットの脇
には、VAIOが置かれたデスクがあったり、レフやミラー、タングステンの電気スタンドやらが
あって、背景の処理が大変になってしまうのである。
それと、出来るだけ自然にまなちゃんの姿を捕えたかったので50mmの画角がしっくり来たのも
大きな要因である。また単焦点であればアップの場合、まなちゃんに近づくことになるが、それを
標準ズームのズーミングでやれば、まなちゃんからは分からない。
その差は大きいと私は思っているのである。実際に近づいて行くと、まなちゃんの表情は変わる。
ズームで引き付けるのとは、わけが違うのである。自分が自由に動けるのなら絶対に単焦点レンズ
を使うのが良いに決まっている。
実際、恋人同士が喫茶店で向かい合って、顔と顔をくっつけて話し込んでる姿はよく目にする風景
である。
近づけるからと言って、広角レンズではデフォルメされてしまうし、第一肉眼と見え方が大きく違
うのはいまいち気分的に嫌なのだ。
とにかく、今回はストロボを使いたくなかったので、大口径レンズを使ったのだが、新しく発売さ
れるEF35mmF1.4Lがあれば便利かなとも思えたが、20万以上もするレンズの力を借り
ずとも50mm1本で充分なのだ。屋外での撮影ではメインとなっている85mmよりも50mm
の方が今回の部屋での撮影は、少しバックの様子や、広げた雑誌などが見えて日常の雰囲気をを写
し撮るにはよかったと思っている。85mmではまなちゃん以外が整理され過ぎてしまうので、日
常の部分が表現できないのだ。
こうやって、プライベートで撮り出してしばらくたつが、最初にまなちゃんを複数で撮った時と、
今では、顔が違うのだ。髪を多少カットしたこともあるが、確かに違う。
当然、それはいい意味で変わってくれたと思っている。ほんの数ヶ月で人相が変わる訳は無いのだ
が、力が抜けたいい顔になってきている。とは言っても、表情がいい加減と言う意味ではない。
今回のブラック系の時などは、実に力強い表情を作ってくれている。
私の感じでは、表情を作ったとしてもそのベースがまなちゃんそのものであり、構えた所が抜けて
きたのだと思っている。
だから、最初の時よりまなちゃんは1歳年齢が増えているのだが、ナチュラルなまなちゃんでは、
逆に若く見えるし、最初の印象よりずっと明るい女の子であることが分かった。第一印象はクール
なイメージであったのだ。
まなちゃんに出来るだけ気を使わずに、無垢な状態でレンズの前に立って欲しいというのが、今回
のプライベート撮影に入る時に一番に考えていたことである。
その課題はクリアされたと思っているのだが・・・
だから、ナチュラルなまなちゃんを撮る時も、自然を装った自然さではなく、素の状態に限りなく
近い表情が出ていると思っている。
今夜やっと、まなちゃんの部屋でのショットのスキャニングが終わりそうである。200枚にも登
る画像データであるが、その中から前半のナチュラル系を50枚アップ完了したが、これから後半
のブラック系の中からアップ対象のものをセレクトする作業が待っている。
まなちゃんはヨーロッパに旅立つ直前に、彼女なりのセレクトをしてくれていたので、それに私の
感覚で選んだものを追加して構成するつもりである。