約束通りに晴れ着撮影


EOS−3と550EXのストロボの調光バランスについては、だいたい掴めた。まなちゃんにお
願いしてのテスト撮影のおかげであるが、屋外のデイライトでのテストは必要かも知れないが、何
とかなりそうである。RSとほぼ同じ程度の補正で問題はないだろう。

またAFの精度だが、RSでいつも不満に感じていたのがウソのようだ。一時は私の撮影に問題が
あるのではないかと疑ったこともあったほどだ。
私のEOS−3が“当たり”であったのか、オーバーホールでAF精度の調整をしたRSが不調か
ら立ち直っていないのか・・・ もう一度再調整の依頼をする必要がありそうだ。
このままでは、完全にメイン機の座はEOS−3に譲らざるを得ない。フラッグシップにはもっと
頑張ってもらわなければいけないのだ。今でもRSを手にすると何故か安心するんだよな。

しかし、次回の撮影はちょっと撮り直しが簡単に出来ないのである。天気が良ければ去年の夏から
まなちゃんにリクエストされていた振袖姿での撮影を行うこととなった。

朝から着付けをして撮影するのだから、まなちゃんは大変である。出来るだけ晴れた日に撮りたい
ので前日の天気予報でGOサインを出すことになるが、美容院に朝一番で予約をしなければいけな
いのだ。
問題はロケ地であるが、これだけはスタジオでの着物カタログのようになるのは絶対に避けたい。
断然屋外での撮影であるが、やっぱり京都になるかな。とにかく効率よくいいポイントを回る必要
があるのだ。長時間クルマに乗ってるのは辛いし着崩れしてしまう恐れもある。
さっそく、京都のガイドブックを買ってきたので、下調べをしておかなくては・・・
自慢じゃないが、私は京都についてはまったく予備知識がないのだ。

振袖姿なんて、そう簡単に撮影できるものではないので、ある程度パターンは押さえておく必要が
ありそうだ。着物の写真を見せてもらったが、聞いていた通り真紅の振袖で、まなちゃんのイメー
ジにまた違った面が加わりそうな感じだ。当然メイクだって今までのまなちゃんとは一味違うって
ことになる。

着物での撮影であるから、いつもより少し絞り込んで、着物の柄をはっきりと再現してあげたいと
は思うし、フィルムだって鮮やかな赤をベルビアを使っていっそう強調してみたいとも思う。
しかし、実効感度がISO40程度と思われるベルビアを使い、絞り込んでの撮影となると、ちょ
っと辛い部分もあるが、RSより1段近く早いシャッターが切れるEOS−3をメインとするので
シャッター速度とレンズの長さの兼ね合いで絞りは決めることにしよう。
天気がいいに越したことはないが、直射日光を避けてまなちゃんを立たせる場合にはなおさら、ベ
ルビアの鮮やかさが欲しいところだな。

着物撮影と言えば、いろいろ決まり事があるわけで、左半身を前にし、左足を少し引いてつま先を
揃えたポーズが基本中の基本ってことだ。それに襟元、おはしょり、帯とチェックするポイントも
たくさんある。しかし!私は表情重視でまなちゃんとやってきて、そこまで注意を払うことが出来
るだろうか。
だから、一応の基本は知っているのだが、手抜かりがあってもお許し願いたい。その分いい顔を撮
るつもりだから。

また、撮影ポイントであるが、京都と言っても広いので、ガイドブックにつられてウロウロしてし
まうのは問題である。疲れるだけで撮影が進まないし、いいバックの写真をたくさん撮ることは、
私の主義ではない。まなちゃんだって同じ事で、シチュエーションがピタッとはまれば、感じるま
まにイメージを膨らませて溶け込んでくれる大したモデルだから。

と言うことで、私は晴れ着だからと言って、特別に撮り方を変える気はないし、堅苦しい成人式の
記念撮影のようにはしたくない。しかし、今回の写真はまなちゃんにとって、今後大事に持ってて
くれることになるんだろうね。ちょっとプレッシャー感じたてたりして・・・ でも撮りだすと、
そんなこと忘れてしまうんだろうけど。

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