今一度スタンスを
この撮影雑記も200話を超えたことだし、バックナンバーを読んでもらえればいいのだが、そん
な暇人ではないと言われそうだし、私自身どこで何を書いたか、わけわからん状態でもあるので、
今まで再三書いてきたと思うが、今一度私のポートレートの撮影スタイルを分かっていただこう。
私がまなちゃんと行っている『素顔のままで』も14回を数え、Joe's Galleryと言え
ば、まなちゃんという図式も定着してきたようである。
30人ほどのモデルの写真もアップしているが、まなちゃん一人で1000枚を超えてしまってい
る状態である。
まなちゃんとの撮影を続けられていることは、過去に多くのモデルを撮ってきたから実現できたこ
とだと思うが、この一人のモデルを毎回違うパターンで撮りつづけることに大きな意味があると思
えてきた。それは続けてみて初めて言えることであり、経験のない人にどこまで伝わるかは、多少
疑問が残る。
同じモデルとカメラマンの組み合わせであるから、似たようなものが出来上がるのは当然のことで
あるが、それをロケーションやシチュエーションに変化をつけることを基本にバリエーションを増
やしてきたが、ただそれだけではない。まなちゃんもメイクやヘアーを工夫してくれているし、そ
のシチュエーションに連動した頭の切替えの妙を見せ続けてくれている。
こんなまなちゃんであるから、私としても彼女の力が発揮できそうな撮影プランを考えるのだが、
それが、面倒な作業であるとは一度も感じたことがないし、それができなくなったら終わりなので
ある。そういった作業も私一人でやってる訳ではないし、まなちゃんと一緒に考えているから煮詰
まることもなく進んでいる。最近はまなちゃんの住む広島近辺での撮影も多く、彼女の意見を私が
求めることも増えている。
先日、水着撮影を終えたばかりであるが、すでに次の撮影のプランも決まりつつあり、今はそれを
具体化させる段階に来ている。
この時期から撮影自体は始まっていて、ここが撮影会写真と大きく違うところでもある。
撮影会と違うということで、私の撮り方自体も理解しておいてもらいたいのである。
私とまなちゃんの関係について、勝手な憶測が存在することは耳に入ってくるが、それに対しては
私側としては光栄の至りであるが、写真を見てそう感じてもらえることは嬉しいことである。それ
はそのような感覚で撮っているからに違いない。
実際に個人撮影を同じモデルで続けたことのない人の目には、そう映るのかもしれないが、ながく
続けていることを、直ぐそういう方向に結びつけるのは、考えが浅すぎるってこと。
まなちゃんとの間には一切ギャラが発生しないので、続けるためには信頼を得るしかないのである。
それは撮影技術だけではないことは当然のことであり、またそこが一番重要なことなのだ。
であるから、撮影以外でも時間を割くことが多いし、いろいろ頼ってくれたりもする。
私は、まなちゃんのモデルとしての才能認めているし、彼女も私との撮影に満足してくれているよ
うなので、その期待を裏切らないためにも、いい加減な撮影をするわけにはいかないし、気に入っ
てくれている私の撮り方をもっと磨く必要があるし、そのためのシチュエーションを考えるのであ
る。
私は、どう考えても女の子が好きなんだって思うのである。しかし、下半身じゃなくてハートの方
でね。それが私の撮り方のベースになっていると思ってもらっていい。
だから、モデルをオブジェ的に扱って、構図やライティングに凝りまくる撮影には興味がないので
ある。そんな撮影は、専門的に写真を学んだ奴らに任せておけばいいとまで思っていて、あくまで
私は私流でやって行く。
今までも、何度か書いたと思うが、私の撮り方をイメージしやすい書き方で書くが、街でナンパし
てそのままホテルに直行することしかオツムに無い人は読み飛ばしてもらって結構。
好きな女の子とデートにこぎつけ、お茶したりお酒を呑みに行って、目の前の女の子の表情を追い
かけつつ、取りとめのないをお喋りをしながら、素敵な表情も見つけることだけで妙に嬉しかった
りデートを重ねるうちに自分に向けられる表情が徐々に深さを増していくことで幸福感を得る感じ。
または、一緒にどこかに遊びへ行き、楽しそうにしている姿を見、嬉しそうな笑顔を見ることで、
また今度もどこかへ連れて行ってあげたいと思う感じ。
そういう感覚でファインダーを覗いているもんだから、枠にはめたような撮影はしたくないのであ
る。そのためには、パートナーであるモデルを気遣うのは当然のこと。
だってその時ばかりは最愛の彼女なんだから。