神戸ロケ報告


久しぶりにゆみちゃんとの撮影になった23日であるが、神戸で撮影する事にした。
このゆみちゃんと撮影したものは、今後『彩風Kaze』シリーズとしてアップされることになり、
今回が第3弾ということだ。今後Kazeシリーズと略すことも多くなるので、ここで覚えておい
ていただきたい。
このネーミングであるが、ゆみちゃんとの撮影の元々の目的は、彼女がモデルとして表現の幅を広
げたいという希望もあったし、まなちゃんが“大地”だとすれば、ゆみちゃんは“風”のようだと
表現した友人もいて、こうなったってわけだ。

神戸での撮影となったのは、私に土地勘があるというのが理由だが、これと言ってゆみちゃんから
撮影地のリクエストがなかったので神戸にしたのだが、事前に見せられていたイメージ写真でロケ
地を考えた末に決めたのである。
そして、もちろん当日も早めに行ってロケハンしていたのである。

ところがである、ゆみちゃんから1時間遅れると元気の無い声で電話があり、結局1時間半の遅刻
となった。この季節での1時間半のロスは大きい。3時を過ぎると一気に日暮れへと急降下する太
陽を睨みながらの撮影となった。

さらに、ゆみちゃんは風邪を引いている上に薄着であり、寒そうにしていたので、事前に考えてい
た広がりのあるロケ地をすべてキャンセルし、できるだけ風の当たらない場所で撮ることとなった。

最初に顔を見た時にゆみちゃんの状態が最悪であったため、これはどうなることかと心配したが、
徐々に調子も戻って来て、何とかゆみちゃんらしい表情も出てきたと思ったら、3時を過ぎてしま
っていた。それまで撮影していたポートアイランドのファッションタウンから、最後に撮るつもり
であった、南京街に大急ぎで向かった。

観光シーズンでもあり、思ったとおりの人出で中華街は賑わっていたが、私が事前にイメージして
いたのは、この雑踏であったのだ。
9月の終わりにゆみちゃんは、他のカメラマンとこの南京街に来たらしく、その時は人を避けての
撮影であったようだ。
しかし、私の考えていたのは、その人込みのど真ん中に飛び込むということであった。
同行したレフ持ちのアシスタントは、その人出の中でレフを持つ事を恥ずかしがっていたのである
が、私はレフを使うつもりなど無かったのである。カメラバックとゆみちゃんの荷物の番を彼に頼
むと一気に人混みに入って行った。

途中、肉まんを買って食べてもらったりしながら、PROVIAの1600と望遠ズームでセット
を組んだRSと50mm単レンズのEOS−3を同時に使っての撮影である。

荷物と共に留守番となったアシ君が言うには、見物人が取り囲んでいて、よくあんなことを恥ずか
しがらずにできるものだと、感心し半ば呆れていたようだ。ゆみちゃんも、人目を多少気にしてい
たようだが、この程度でビビるようじゃプロのモデルとは言えない。
そんな雰囲気は感じていたが、私まで気にしていたらそれこそダメになってしまうので、気付かな
い振りをして、撮影を続けた。
素人の女の子なら、完全にギブアップしていたであろうが、なんとか持ちこたえてくれた。実際、
私はこの程度ではぜんぜん気にならなかったのである。

ファインダーを覗いているカメラマンと、大衆にさらされているモデルとはぜんぜん違うとは思う
が、回りで見ていたギャラリー達は、巨大な白レンズを振り回している私に興味を示していたとい
うことだった。確かに50mmレンズをつけたEOS−3にも夕日対策として、ハレキリ板をセッ
トしていたし、デート中のアベックたちには異様に見えたかもしれない。

今回は、撮影時間が短かったが、レフを三脚にセットするという作業から開放されたため11本撮
ることが出来た。実際は、不慣れなレフ係りに細かく指示を出しながらであったが、やはり三脚と
違って、効果的にレフを効かせることができる。
ゆみちゃんも本調子ではなかったが、仕上がりを見るとサスガにプロのモデルだと思わせた。

ゆみちゃんの写真のアップを正式に開始したが、今のところ最初に顔合わせした時にテスト撮影的
に撮った時のものをアップしただけであるが、その後、六甲で撮ったもののアップもこれからで、
今週末はまなちゃんの撮影で広島に行く予定であるし、今回のゆみちゃんのアップまでは多少時間
をいただくことになりそうである。

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